・東京地判平成11年11月30日判時1705号154頁  医療用酸素濃縮機事件。  本件は、医療用酸素濃縮機に係る意匠権を有する原告が、被告らが製造、販売およびリ ースしている酸素濃縮機が、原告の右意匠権を侵害すると主張して、右物件の製造、販売、 リースおよび展示の差止めならびに仕掛品、完成品および製造用金型の廃棄を求めている ものである。判決は、本件意匠の出願時に公知であった意匠を考慮して、本件意匠の要部 を定め、イ号意匠が本件意匠の要部を備えるものとはいえないとして、類似性を否定し、 原告の請求を棄却した。